










木は太陽と地球とが作り出した最も有用で価値の高い生命体です。そして、木は人の最良の伴(とも)です。地球環境が作り出した最大の成果物である木と人が住居の中で共生できる贅沢。 「木の家」の其の「木」が住人に果たすべき役割とは?それは単なる建築の骨組みでは決してなく、住む人に清浄感と生命のエネルギーを与える森林のアナロジーであるべきです。
ところが、現在流通している木材のほとんどは命が枯れている。高温人工乾燥で水分のみならず酵素成分をすっかり吐き出し、木の本質を失い、単なる建築建材に成り下がっています。 木という素材は建築構成材としての適切な物性を有し、尚且つ人と共鳴する生命・生物性と神秘性を持ち合わせている。しかも、時間とともに熟成し、空間をさらに芳醇なものにしてくれる。こんな素材は地球上他にはありません。
まず高温の人工乾燥は御法度にしましょう。時間をかけて葉枯らし天然乾燥する。これが生き物に対する正しい扱いです。そのように扱われた木は酵素をちゃんと留保して精油成分を発揮し、住人の心と体に働きかけ健康に寄与してくれます。森林医学の分野でも住人の免疫力の向上を証明しています。
醗酵のような微小世界の中の出来事は、月の影響を大きく受けているそうです。だとすると、木は酵素を通じて月と繋がっていると言えるのではないでしょうか。冬季新月伐採の素材神秘は、ムーンハウジングのあらゆる仕掛けと共に夜に花開きます。この時、空間を構成する木々が月の光と融け合う奇跡が体験できるでしょう。