










良い素材を使ったり、手間の掛かる仕事をしたり、性能のいいものを求めればそれだけコストはアップします。車だって食べ物だって衣類だってよい物は高いのは当たり前です。しかし、建築の場合総額が大きいですから、それだけトータルコスト圧縮の余地があることも確かなのです。
多くのローコスト住宅は、それだけ本体の何かを犠牲にしたり削ったりして価格を圧縮しています。必要な物を我慢したり省いたりすれば妥協の産物になります。中途半端な資産は未来へのストックになりません。 流通の過程を省く工夫をしたり、工事職種を減らす設計をしたり、施主支給やDIYの比率を高めることで工事価格は驚くほど下がります。従来より建設のCM(コンストラクションマネージメント)で建築価格は2割ほど低く抑えられることは予想されていたことなのです。
建築工事は性格上その変更とコストの増減が発生し易く、あまり厳しい予算管理では赤字のリスクも大きいのです。だからいつのまにか余裕を見て利益を確保する業界体質になってしまいました。やはりここはコストの徹底的な透明化を目指し、クライアントにとって高品質な住居をアフォーダブルなものにしていくのが時代の要請だと思います。リーズナブルという言葉に甘えてはいけません。リーズナブルの中身を見直していく必要があるのです。
建設業界の再復興の為にも優良な建築の価格ををアフォーダブルに見直すこと。これが結局は皆が得する道なのだと思います。