










湿気は建物に大変な悪さをします。高断熱化する日本の家屋では、もっと湿度に大きな注意を払っていいと思います。湿度を制御する為に建物を高気密化して換気効率を高める。こういった安心理論が一般化してきています。その上に高効率ヒートポンプを応用すれば、省エネと建物の健康を考える上で大変説得力のある建物が実現します。
しかし、その一方でバウビオロギーの言う処の「建築を第3の皮膚と捉える」という考えもまた魅力的なのです。第2の皮膚である服が一年中高気密な雨合羽だったら人は耐えられません。その延長で人が身に纏う住居も、自然の素材で透湿呼吸しながら体に優しい熱環境を保持してほしい。こういった考え方も十分賛同できるものです。この道はまだ確立された物ではありませんが、生き物の持つ自然な発想のベクトル故に捨て去ることは出来ません。 湿気を吸収したり吐き出したり、透過したりする能力は自然素材に特有です。日本の高温多湿な夏と低温乾燥の冬という特殊気候サイクルを、上手く利用した独自な自然素材/調透湿/断熱の方法があるのではないかと思います。